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すでにレイアウトをお持ちのお客様向けのDCC導入ガイドです。Q&A形式で問題点と解決方法をご案内いたします。
レイアウトのDCC化は、線路をはずすことなく比較的簡単に実現できます。
「今からレイアウトにDCCを導入するのは無理なのかなぁ・・・」とお困りの方は、ぜひご覧ください。
Question1
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複線エンドレスには、フィーダー線路はどうやってつなぐんですか?
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リバース区間など特殊な例を除いて、DCCではすべての線路をひとつの(同一の)電源区画にします。つまり、全ての線路に同じ電流を供給します。
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複線や複々線等のレイアウトは、それぞれの線路からのフィーダー線を全部1つにまとめてください。渡り線がある場合は、フィーダー線路の接続する向きを全て同じ方向に揃えてください。(揃っていないとショートします)
※ 渡り線のポイントが「非選択式」の場合はフィーダー線は1ヶ所でOKです。
KATOユニトラックを「非選択式」にする場合は別途加工が必要です。

△ポイントが「選択式」の場合(通常の場合)
フィーダー線の向き(極性)を揃えて接続します。
この写真はエンドレスレイアウトの配線例です。
エンドレスでない場合は各線のポイントの前後にフィーダー線を接続します。

△ポイントが「非選択式」の場合
接続は1ヶ所で済みます。
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Question2
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DCC運転をするには、ポイントもすべてDCC化しないといけないのですか? |
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ポイントを「何で動かすか」はユーザー選択になります。
ポイントマシンの制御回路と走行用の回路はそれぞれ独立していますので、従来どおりのポイントマシン+ポイントスイッチ+パワーパックの組み合わせでも大丈夫です。
(パワーパックはポイントマシンへの電源供給用として使用し、走行用としては使用しません)
また、手動で切り換えても全く問題ありません。
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「車両はDCC化したけれど経済的にポイントまでDCC化する余裕がない」という場合でも、
例えば、毎月ポイントデコーダを1個ずつ買って、ポイント1台ずつに搭載していくと
いうように、順々にゆっくりDCC化できるメリットもあります。
ポイントマシンを従来方式で転換する場合は、走行系統の回路はDCC機器に接続し、ポイント関係の回路のみを従来のパワーパック+ポイントスイッチに接続すればOKです。ここで使用するパワーパックはポイント制御用の「電源装置」として使用し、線路のフィーダーには接続しません。
なお、ポイント制御をDCC化しない場合でも、ポイント線路部分の通電方式を「非選択式」にする必要があります。詳しくはQ1、Q3をご覧ください。
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Question3
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ポイントがレイアウトボードに固定してある場合はどうすればいいいのですか?
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ポイントをDCC化する場合、必ずしもポイント本体にデコーダを内蔵する必要はありません。
デコーダへは、線路からフィーダー線を利用して電力とデジタル信号を送ります。そしてデコーダにポイントコードを接続して、ポイントマシンを制御します。
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フィーダー線をデコーダの赤・黒線と、ポイントコードをデコーダのオレンジ・グレー線と接続します(写真参照)。
ポイントが「選択式」場合は、ポイントの前後にフィーダー線を追加してください。こうすることで「非選択式」と同等になります。(Q5もご参照ください)
※ 黄色い線はアドレス設定用です。普段はどこにも接続させません。
設定変更時にレールまたはフィーダー線に接触できるように準備しておきましょう。

△ポイントのDCC化配線例
デコーダをケース等に入れてボードの裏側に固定します。フィーダー線路はデコーダへの電力供給・信号送信用に使用しています。
もちろん、他の場所から供給(コマンドステーションから直接供給する等)しても問題ありません。

△ポイントを非選択式にする配線例
選択式ポイントを改造しないで「非選択式」にするのにはこの方法で。フィーダー線路の向きを揃えるのをお忘れなく!
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Question4
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固定式線路のポイントもDCC化できますか?
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通常のユニトラックポイントと同じようにデコーダを接続すればDCC化が可能です。固定式線路の場合には DS52を使用します。DS52は大形ですので、レイアウトボードの裏側等に設置してください。

△固定式ポイントのDCC化配線例(デコーダはD52)
KATO固定式線路のポイントは「非選択式」です。 DS52はネジ止め式の端子を採用しており、ハンダ付け不要で接続がとても簡単です。
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Question5
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KATOの線路しかDCC化できないんですか? 他メーカーの線路は? ゲージは?
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DCCは直流2線式の鉄道模型ならば、メーカーとゲージに関係なくご使用いただけます。
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通常のユニトラックポイントと同じようにデコーダを接続すればDCC化が可能です。DS52を使用します。ポイントへのデコーダの接続方法はQ4の図をご参照ください。
DS52はコイル(ソレノイド)式・モーター駆動式のいずれのポイントマシンにも対応し、Z〜LGBまでのほとんどのポイントマシンが制御可能なオールマイティーな性格をもつポイント用デコーダです。DS52は2回路(1回路1.6A程度)個別に制御できます。
ポイントをQ3の方法で「非選択式」にする場合、ポイントの構造によっては下図の矢印の部分に絶縁ギャップを入れなければならない場合があります。構造がわからない時は、ご使用のポイントのメーカーまでお問い合わせください。なお、KATOのユニトラック・固定式線路は絶縁ギャップを入れる必要はありません。
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Question6
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レイアウトに設置した自動信号機や自動踏切はそのまま使えるの?
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DCCはアナログ線路(通常のパワーパックでの運転)とは線路の電気方式が異なりますので、アナログ線路での使用を前提にしたアクセサリの使用はできない場合がございます。
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自動信号機や自動踏切の機能は残念ながらそのままではご使用になれません。それらがDCC線路上に含まれていてもDCC運転はできますが、思わぬ故障を避けるためにも、それらの機器のセンサー線路から機器本体へ接続しているケーブル等や電源装置は、必ずはずしておいてください。
(最近では、一部のDCCユーザーのホームページ上で、DCC化改造例等が紹介されています)
センサー回路とレールとが完全に絶縁されている(車両がそのセンサー部分を通過しても回路がレール・車輪等と通電しない)タイプのものでしたらば、ご使用になることは可能です。ただし、思わぬ故障を防ぐためにも、事前に問題ないか必ずチェックしてください。
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Question7
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レイアウトにリバース線がある場合はどうするの? ターンテーブルは?
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DCC線路の電流も、従来のアナログと同じように極性があります。
従って、リバース区間などはショートしないようにギャップで区切ります。
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リバース区間やターンテーブルをご使用いただく場合は、DCCの場合も従来どおりと本線とをギャップで区切って(絶縁して)、電気的に独立させます。ターンテーブルの場合は、転車台の部分のみを「リバース区間」として独立させ、機関庫の線路は全て本線のフィーダーと接続します。


デジトラックスDCCはリバース区間の極性を自動で制御することが可能で、従来の面倒なスイッチ操作が不要になり、たいへん便利です。
自動で極性変換するには、PM4・PM42・AR1またはブースタを追加します。
機器構成や接続方法などの詳細は、基本セットのマニュアルまたは各機器付属の説明書をご覧ください。
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