人に優しい街を走るLRT(Light Rail Transit)には、魅力ある車両=LRV(Light Rail Vehicle)も欠かせません。

富山ライトレールのLRVである、TLR0600形の愛称「PORTRAM(ポートラム)」は、港(=PORT)と路面電車(=TRAM)を掛け合わせた、一般公募によるネーミングです。

2車体2台車のスタイリッシュな連節車。静かな走行音で街の暮らしに寄り添いながら走ります。営業最高速度60km/h(軌道区間は法令により40km/h)で、加速/減速もスムーズ。2007年鉄道友の会ブルーリボン賞受賞。

乗降口の床高を30センチメートルに抑えて車椅子の利用も楽々。電停のデザインもお洒落です。

まるで地面に立っているかのような低床の車内で、街を快適に移動できる乗り物が、現実にあるんです。大きな額縁を通して眺める街は、なぜか楽しげに映ります。

夜の街でも、大きな窓から漏れる灯りは美しくムード満点で、ポートラムの存在感は抜群。

低床化を実現するため屋上に載った機器類。KATO製品のディテールも見どころのひとつ。2車体間にまたがる幌・ケーブル・ダンパーも抜かりなく再現しています。

床下のわずかなスペースに収まったモーター/ブレーキディスク/ドライブシャフト。KATO製品でも床下にディテールを再現しています。

写真では分かりにくいですが、左右の車輪の間に低い床を落とし込んであるため、車軸がつながっていない「独立車輪」を使っています。

ポートラムは、7編成それぞれが異なるボディ色と7匹の「ねこ」のキャラクターを持っています。このキャラクターや、2009年に富山市内の家庭用太陽光発電システムによる電力で運行された「とやまグリーントラム」のラッピングなどは、沿線の高校生たちによるかわいいデザインで高感度がさらにアップ。第三セクター鉄道ならではの、地域と一体感のある事業の好例と言えるでしょう。

富山地方鉄道9000形「セントラム」や万葉線MLRV1000形「アイトラム」も同形の車両です。

KATOは「2車体2台車の低床式LRVの再現」という難題に対し、台車メカやリンク機構付き連節構造の採用など果敢に挑戦して作り上げました。

メカは動力「ユニット」ではなく動力台車。直径4ミリメートルのモーターとフライホイールを台車に収納、大きな減速比と合せて実車のイメージに迫る低速走行を実現しました。メカ満載のため、実車と同じく独立車輪を採用しています。

動力台車は2車体間の幌とリンクで結ばれ、急カーブも楽々通過します。

運転台床下には、車上子・警笛・フートゴング(鐘)などのディテールも再現。

滑らかなボディとは対照的な屋上は、機器類の精緻なイメージに忠実かつ立体的に再現。前面にアクセントを添える大きなワイパーは、別付けパーツで再現してあります。

駆動系の小形化により、室内は人形の演出もできる空間を確保、運転台まわりの眺望も抜群です。美しく輝くヘッド/テールライトに加え、室内灯も標準装備。

あなたもぜひお手に取って、ポートラムの素晴らしさを実感してください!